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ゲーム二次創作ブログ。ポケモソ擬人化など。たまに脚本も。
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それは遠い昔であったのか。
それとも遠い未来であるのか。
はたまた、別の世界の話であるのか――――。



緑豊かな孤島の村に、美しき戦乙女が住んでいた。



身の丈ほどの刃を手にして、彼女は毎日、村を守って戦っていた。
彼女は村の英雄であった。
村人誰もが彼女を頼り、村の子供たち皆が彼女を慕った。



彼女は村の英雄であった。



彼女は村の男誰にも振り向きはしなかった。
どれほど屈強な男であろうと、彼女の前では弱者であった。

彼女は村の英雄であった。
強者であるのは当然だった。



しかしある日、彼女は一目で恋に落ちた。



彼は美しい青の鱗と、凛と輝く赤い瞳を持っていた。
強靭な肢体と、鋭い牙を持っていた。
強く揺らがぬ彼の姿に、彼女はたちどころに惹かれていった。

一方彼も、彼女を深く愛した。
水中では決して触れることの出来ぬ炎のような、彼女の赤毛が何より美しいと思った。
自らが住む大海のような、彼女の青い瞳が何より輝かしいと思った。



彼女は武器を捨て、戦いをやめた。
彼は野生を捨て、狩りをやめた。



彼と彼女は互いの手に触れ、互いの心に触れた。

彼と彼女は、陸と海が交わる場所で共に暮らし始めた。

彼と彼女は同じ種族ではなかったが、同じ生き物であったので、誰も何も咎めはしなかった。
村人は皆、彼女の幸せを喜んだ。

そのときよりずっと未来の人は、彼女を“魔物と通じた魔女”と呼んで蔑んだ。
しかし村人は皆、彼女の幸せを喜んで、そろって彼女をこう呼んだ。
大海に祝福されし戦乙女と。



彼女こそが、“海神の花嫁”と。



それは遠い昔であったのか。
それとも遠い未来であるのか。
はたまた、別の世界の話であるのか――――。

そこでは全てが同じで、全てが平等で、全てのものに命があった。





【海神の花嫁】

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