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ゲーム二次創作ブログ。ポケモソ擬人化など。たまに脚本も。
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※リベルタ→エトワールさん片想い話

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恋愛には無縁だし、これからもきっとそうだ。
そうあらねばならない。
男でも女でもない中途半端な性。
騎士にはなれても、お姫様にも王子様にもなれない。

それで良かった。

これが自分の選んだ道だ。

けれど、「特別」だなんて意図せず意識せず出来てしまうものだと。
悟ったと同時に気づく。
そして全てが遅いことにも。

戻れない。でも進めない。
恋は桃色の迷宮だなんて、誰がそんな嘘をついた?

あたり一面、壁。壁。壁。
八方ふさがりもいいところ。
動けない。
どこにも行けない。
――――その状況が逆に心地よかった。
ゆっくりと圧迫されて、刺さる茨の中。

永遠に眠っていられたら。

「こら、手が止まってるぞ。さっさと書類終わらせろ」

その声でふと顔をあげた。
握った羽ペンが描く文字は、半ばで途切れて滲んでいる。

「……くっそ眠い」
「自業自得だ。また手を止めたら書類増やすぞ」
「えー!」

言い訳にした眠気、容赦ない言葉。
横暴、不能と喚いたら怒られた。
そうだこの調子だ。
星の名を冠したその人の、横顔をちらと見やって。

誰にも分からない。

きっと自分はこの人が好きだ。
でも結ばれるべきではない。
この人も、きっと自分を選ばない。

最初から分かっているから、何も苦に思うことはなかった。

ただ、誰かを好きになれたことが純粋に嬉しかった。
気難しいその人が、少し笑ってくれたなら、それだけで。

高望みはできない。
求めない。
十分そばにいるのに、これ以上はおこがましい。

「そういえば、ベネディクトさん元気?」
「そうだな、ただあの子は頑張りすぎる節があるから心配だ……ちゃんと食事はとっているのか……」

ぶつぶつと何事かを口走り始めたその人を、頬杖の上から眺めながら。

きっと誰にも分からない。
茨が守る迷路の奥。

「私」の中のオヒメサマ。

――――ミラ。

きっと永遠に眠らせたまま。


end.
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