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ゲーム二次創作ブログ。ポケモソ擬人化など。たまに脚本も。
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おかあさんネタ。

マルたん、ちょこっとフェルちゃんお借りしてま!

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「おかあさん」

胸が詰まった。
言葉が喉でつかえて、出なかった。

代わりに零れたのは涙だった。

“魔女”と呼ばれてから久しく流していなかった、涙だった。

マルの暗く澄んだ瞳が、驚きに丸くなって。
おろおろと右往左往する姿が、無邪気な子供にも似ていて。
それが余計に愛しくて、また涙が出て。

ああ。
胸が苦しくなるのは、悲しいときだけじゃないから。

「マル泣かせたー!」
「違うもん俺じゃないもん!」
「でもミリー泣いてるー!」
「おかあさん、どこか痛いのー?」

――――“おかあさん”、と。

痛いほど焦がれていたその名前を。
容易いことのように、与えて。

「……違うの」

違うの、マル。

鎧に閉ざされたその体を抱きしめた。
きょとん、と首をかしげたマルの頬に透明な雫が落ちて。
彼女はそれを拭いながら、笑った。

痛いほど苦しいことと、苦しいほど嬉しいことは似ている。
では痛いことと嬉しいことも似ているのだろうか。

柔らかな痛み。
穏やかに刺さる棘。
温かな毒が回る。回る。

「嬉しいの、マル」
「うれしい?うれしいのは痛いの?だから泣いてるの?」
「そうね、痛いの」
「じゃあうれしいのは嫌だね?」
「そんなことないわ、良いことよ」

「痛いのに良いことなの?」
「良いことよ。とても、良いこと」
「じゃあ幸せだね?兄さんが言ってたよ!」
「……ええ、そうね」

幸せ。



fin.
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